2016年3月9日水曜日
はまる。
天気のいい日は必ず富山駅まで歩くのを日課にしています。
昨日は桜木町を歩いてたら車から「ケンジさん!」って声かけてくる人がいて、もう正直いきなりだったからびっくりしちゃってね。
誰かと思ったらヨカワで。近くの現場に行く途中だったみたいでね。
今度は総曲輪まで戻ってきたらまた横から「ケンジさん!」って声かけてくる人がいてね。またびっくりしちゃってね。
誰かと思ったら配達中のイシバで。けっこうご無沙汰してて、近況を少しだけ話してね。
ご飯食べて部屋ではとくにやる事がないんだけど、山下達郎のベスト盤を毎日聴いています。
ライブ行ってからはまっちゃって。
楽曲の良さはもちろんだけど、山下達郎の人間性みたいなものに感動しちゃってね。
3時間半のライブではバックバンドのメンバーを休ませて、自分はステージの最前線でずっと休む事なく歌い続けてるんですね。
MCでも言ってたけど、「来てくれた多くのお客さんは昔のヒットした定番的な曲を楽しみにしてるのに、それをやらずに聴けずに寂しい思いをしてお客さんを帰してしまうのは申し訳ない。だから僕はクリスマスイブは必ずやります」って言ってましたね。その直後にクリスマスイブをやっていました。
「音楽業界も縮小してきてCDも売れなくなってきて、自分も50代に近づくと落ち目を感じてきて」ってそういう事も正直に言うんですね。
あれだけのミュージシャンが自分を大きくみせたり、見栄とかが一切ない人なんです。
55歳から今みたいなライブ活動を再開したらしいんですけど、それが今ではもうどこ行ってもチケット完売らしいですからね。
口ではいろいろやりもしないのに、大きい事言う人って知り合いでもいたけど、今の自分の力量を認めつつ、努力して黙って結果を出してくる人が一番かっこいいですね。
ライブ、レコーディングの合間にFMのラジオ番組も20年以上続けているって言うのもまた尊敬してしまいます。
坂本龍一の本を今読んでるんですけど、そこでも山下達郎の事が書いてあってね。
「当時、山下君の音楽は僕が聴いていたロックやブルースとは全然違うもので、とても驚きました。もの凄く洗練されていて複雑なんです。ハーモニーもリズムの組み合わせもアレンジも。とくにハーモニーという面では僕の音楽ルーツになっているドッビュッシーやラベルなんかのフランス音楽とも通ずるところがあって、すぐに意気投合した」って書いてありました。
あの坂本龍一も本の中で絶賛していましたね。
しばらくは山下達郎にどっぷりはまろうと思います。
(KENJEE)